どうもふしめろです。
前回の記事でSiaという仮想通貨技術を使いストレージを貸し出すことをしました。
ただノートパソコンで24時間運用するのは流石にきつかったのでサーバー移行手続きを書いていきます。PC自作からサーバー移行まで書いていますが、まったく難しくないですよ。
- ホスティングサーバーにノートPCはやっぱり向いてない
- PCの選定
- サーバーPC構成スペック
- ホスティングサーバーの移行
- 新サーバーにNASネットワークドライブを割り当てる
- 新サーバーにSia-UIをインストールする
- 旧サーバーを止めてウォレットデータを抜き出す
- 新サーバーにデータを入れ込みSia-UIの起動確認
- 新サーバーのポートを開放する
- CPU使用率とか
ホスティングサーバーにノートPCはやっぱり向いてない
さて、前回の記事でNASをいじったりなんやかんやで紆余曲折の末、ノートパソコンにデータのやり取りを一任して運用していたのですが、どうも型落ちノートパソコンでは力不足だったらしく、熱暴走一歩手前までいったのでこれはまずいと新しいPCにホスティングサーバーを移行してみることにしました。
移行後、安定したからなのかどうかは知りませんがデータ取扱量も増え、今では世界ランク97位と非常に良好です。
SiaHub
冷却も申し分なく熱暴走的なものは一切ありません。
なので、どういったPCにしたのか? どのように移行したのか?を書いていきます。
PCの選定
さて、今回のPC選定で重視したのは以下の点です。
- PCケースが小さい→設置スペースを減らしたい
- 冷却が十分→熱暴走しないくらい
- 処理能力がそこそこある→今のノートよりあればうれしい
- Windowsが動く→重要
- SSD搭載で120GB以上→ブロックチェーンの解析速度がHDD<SSDだから
- 安い→最重要予算5万くらい
以上の感じで物色したわけですが、家庭内サーバー用にいろいろ展開されている小型PCを買おうとすると意外と高くつくことがわかり断念。
完成品は信頼性には申し分ないものの、ストレージなどで足りないところもありベアボーン的に組み合わせるともう5万を超えて10万弱に達したりと好き放題です。正直データ取扱がほとんどない今の段階でそんな性能がいいものは要りませんし、そんな性能がいるのであればXeonとかEPYCが乗ったサーバーを買いたいと思うのは自然でしょう。
そういうわけで結局のところ一から組んだほうが早いという結論に達し、特売ベアボーンキットを買って組んでみました。
#Siacoin 用ホストサーバー5万なり pic.twitter.com/I7S1v1zHsl
— ふしめろ@VRchat沼にハマった (@hushinomiya) 2017年7月9日
サーバーPC構成スペック
ベアボーン-DeskMini 110
CPU-Celeron G3930
メモリ- CFDPC4-17000(DDR4-2133) 8GB×1枚
SSD-KingFast240G
OS-Windows10Home64bit
というわけで以上5点でPC本体を組むことにしました。一応上記すべて合わせるとアマゾン価格で5万ちょいで、僕の場合は特売セールをやってたお店に行ったので47000円くらいです。モニタやらなんやらはすでにあるものを流用します。
うちの子は元気に動いてる pic.twitter.com/OpNYfb0Jpu
— ふしめろ@VRchat沼にハマった (@hushinomiya) 2017年7月12日
そうしてチャカチャカ作ってOSインストールしていろいろ更新を終えて移行準備に入ります。
ホスティングサーバーの移行
以降使用環境がWindows+NASで運用していたとして話しますが、MacやLinuxのばあいは適宜読み替えてください。
また、作業中旧サーバーは明示されるまで稼働し続けています。これはホスト評価にかかわるダウンタイムをできるだけ短くするためです。
また、管理者権限でSia-UIを起動するとネットワークドライブ割り当てなどで積むのでできるだけしないようにしましょう。
新サーバーにNASネットワークドライブを割り当てる
OSの更新も終わったらまずやるべきことはすでにホストデータを保存しているNASをネットワークドライブとしてOSに割り当てることです。この時旧サーバーでホストしていた時と同じドライブレターを割り当てましょう。(旧サーバーZドライブなら新サーバーもZドライブ)
新サーバーにSia-UIをインストールする
割り当てが終わったらSia公式からSia-UIをダウンロードして新サーバー上で一度起動します。
そしてSia-UIは起動したらすぐ消してください。
この作業は新サーバーにSiaのブロックチェーンやウォレットデータの保存場所を作成させるためです。
この時作成されたファイルは、Windowsだと下記の場所に入っています。
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\Sia-UI
隠しファイルは見えるようにしてくださいね。
そしてこのフォルダに入っているSiaというフォルダを削除します。
旧サーバーを止めてウォレットデータを抜き出す
ここで旧サーバーを止め、ウォレットデータ等を抜き出します。
なぜ止めるのかというとSia-UIを起動しているときはこれらのデータにロックがかかっているからです。
データはWindowsであれば上記で示したファイルに存在します。
C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Roaming\Sia-UI
この中にあるSiaというファイルを丸ごと何らかの媒体にコピーしてください。容量的にはゲーム1本分くらいの容量はありますが、環境的にはNASがあるはずなのでNASが空いていればそれにコピーするのが一番手っ取り早いでしょう。
新サーバーにデータを入れ込みSia-UIの起動確認
コピーしたウォレットデータを新サーバーにコピーします。コピー場所は上記と同じところです。このとき新サーバー上ではSiaフォルダを削除しているはずなのでコピーには問題ないはずです。
コピーが完了したら新サーバーのSia-UIを起動します。SSDであれば一瞬で起動するはずです。HDDはかなり時間がかかるかもしれません。
きちんと動作しているかのチェック手順
- ウォレットを旧サーバーと同じパスフレーズでアンロックする
- ホスティングタブに行きすでにストレージフォルダが設定されているか確認する
- ネットワークドライブがストレージフォルダに指定できるか確認する
- ストレージフォルダの容量を変更できるか確認する
新サーバーのポートを開放する
最後に新サーバーのポート9981-9982を忘れずに開放します。これをしないとホストが落ちたままということになります。
最後にポート開放確認をして終了です。
この段階で旧サーバーは電源を落としても問題はありません。
以上で新サーバー移行作業は完了です。
お疲れ様でした。LinuxとかMacのやり方はわかりませんがおおむねこんな感じのはずです。
てかよく見たら僕のやつ日本二位のホスティングサーバーですね最高です。
CPU使用率とか
上記の構成でホストサーバーを作ったわけですが、まだまだ1GBくらいしかデータを預かってないためかCPUはセレロンの一番安いやつを使っているにもかかわらず5%くらいしか使わないうえに、メモリも2.2GB程度しか使わず、ネットワークも100kb未満の通信をちょこちょこやっているだけです。
正直当分サーバーにお金はかけなくていいのではないか? と思ってしまいます。なのでこれから投資するのであればNASに投資したほうがいいですね。中古のタワーラック買ってラックマウント可能なNASを買って云々とやれればたぶん一瞬で50万くらい消し飛びますがまあそれもご愛敬でしょう。
とりあえず当分はこれでOKです。
これでCPUが50%台をうろうろし始めたら買い替えようかと思います。