どうもふしメロンです。
読了記書いていきます。
はじめに
なぜあなたはモテないのだろうか?
それが知りたいんだよ!本を開いてはじめに思うことがコレである。
大多数の男が悶々と抱えている唯一の疑問それがこの一文に集約されている。
この一文を心に刻み付け、赤裸々な女子ボイスやそれにおける対処法についてこれから繰り広げてくれるんだ!コレで俺はモテるようになる!と期待しながらページをめくれば単純明快なモテない根本原因をフォントサイズ72くらいの大きさでデデーンと書いてある。
なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう。
こうしてこの本を手に取り購入し、2ページばかし開いてしまった我々モテない男子ははいかに自分がキモチワルい存在であるかを読了するまで脳に刻み続ける羽目になったのです。
キモチワルサとは?
そして内容を読み進めていったがある程度のところまではスイスイ読めてあーそうだよなー確かになーと、どこか他人ごとに読み進めることが出来ます。
しかし、ある特定の部分に差し掛かると無意識の内にヴッ!?っと声が出てしまいます。
それがこの本の肝で、このヴッ!?となる部分は人によって変わるでしょう。その部分が客観的に見た自分のキモチワルさであり直近の克服しなければならないキモチワルさであると感じました。
哲学書?
自分が明瞭になっていない人、自分の居場所がない人、自分の好きなモノがわからない人、自分にとって女性とは何かがわからない人、そもそもなぜあなたはモテなければならないのか?
たくさんの人がこの本を哲学書であるとレビューされていて、あとがきでも哲学について言及されるのはまさにこの、お前は一体何者なんだ!?お前は肩書やら地位やら何やら全て取っ払った場末のバーで何を語ることが出来るんだ?お前をお前たらしめるものは何なんだ?と言った、人から与えられたものじゃない自分で一から作り上げたアイデンティティ(課長とかは会社から与えられるものだし、更に言うと職業は社会から与えられるものです)をちょいちょい問いかけられるためだと考えます。
僕自身アイデンティティが非常に弱い生活をしていました。ここを問われるのが一番怖い。お前は何者何だということに答えることが出来ない。今まで何を得てきましたか?コレにも答えることが出来ない。見えないふりして考えないようにしていたところをお前はそこがキモチワルい源泉になっている。とグサグサ指摘されてそこを直しましょうってさ。
それができたら苦労しねえよ!
そう言いたいですが、言ってしまったらそこで僕のモテ道は終わりです。なぜなら本の中で言及され自覚した理由、あなたはなぜモテたいの?と言う原点に立ち返ると、モテたい理由のためにあなたはどうするの?そのためにあなたは何を代償に払えるの?と順々にプロセスが進行していき最終的には直さなくてはならないのです。人格を。
無いなりになんとかやってきた人格を一部とは言え再構成するのは本当にキツイです。
でもそれが最初に決めたモテたいということならば何とか頑張ってみようじゃないかと思えたらその時点で自分は自分自身ににモテているではないのだろうか?
そう思って読了し終えました。再読し続けたいそんな本です。