東屋書店

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ただ それだけの話

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唐突に思い出したことがある

 

昔どこかで読んでいいなぁと思った話だ

 

どうもその人のじいちゃんの通夜だったようで、その人はじいちゃんの人間関係を余りよく知らなかったらしい。

 

しかし、いろんな人が入れ替わり立ち替わり来ては生前じいちゃんに生活が辛かったり困ったときによくしてくれた、まだ恩返しもしてないのに死んでしまったと言うような話をして去って行ったそうだ。

 

まだ全然高校生とかの時にこの話を読んだのだが、そのときに僕はいいなあと思ったわけだ。こんな風に死にたいと思った訳だ。

 

それを今唐突に思い出した。

 

 

そして僕が以前言ったふしめろに呑まれそうになっているという話。

あれは事実だ。

僕はふしめろにのまれかけている。その膨大な熱量に僕は消えかけている。僕の現実のやりとりでさえふしめろが僕の代わりにやっている始末だ。

 

そして皮肉なことに僕よりふしめろの方がウケがいい。色々と円滑に回っている。

 

 

どうもふしめろを見ていると、僕の願っていた夢はふしめろによってずいぶんと叶えられそうだ。

しかし、僕の最大の夢である金がほしいという夢にはさすがのふしめろも手こずっているみたい。たぶんこれが僕とふしめろを分ける唯一の扉であるからだろう、さすがに強く鍵を閉めている。

 

 

果たしてふしめろがこの扉を開ける日は来るのだろうか? もしこの扉を開けるときが来たら僕は喜んでふしめろに飲み込まれよう。

その日はもしかしたらかなり近いかも知れない。

 

 

もう見ることは出来ないが僕の一番信用していた四柱推命ソフトではここ数年以内に僕は死を迎えると出ていた。このままふしめろに僕が呑まれるのであれば当たりである。

 

 

願わくばふしめろには僕ではたどり着けなかったところに行ってほしい。そしていつかそこから振り返って僕の目を見つめてこう言ってほしいのだ。

 

 

「お前よくここまで来たな」と。

 

 

ただ それだけの話