東屋書店

一つのブログは一冊の本である

広告

先進国の人口減少とは効率化である

私の書いた本が出ました!!!

画像生成AIで絵を作りたい人必見です~

 

どうもふしめろです。

お久しぶりですーって言いたいですが、そんなこと言ってたらこのブログは毎回お久しぶりですーって始めなければならんのでやめておく。

 

さて、タイトルの通り先進国ってなんじゃろと考えていたのでその考えの記録を付けとく。

 

ベトナムに行って

すでにご存知の方もいると思いますが、僕はここ最近ベトナムに行く機会がありました。*1

毎回行くたびに思うのですが、ベトナムはとても活気にあふれており、その要因としては道路を所狭しと走りぬける大量のバイクに根源があるように思えてなりません。

 

ベトナムはバイク大国なので、車一台に対して二十台くらいのバイクが道を走っている感覚で考えていただいて構わないでしょう。それだけ交通量が多いです。多分あのバイクが全部車になったらベトナムの交通網は冗談抜きでマヒします。

 

さて、そんなバイクでベトナムの人が何をしているのかというと日本でそれを運ぶ場合は車に乗せる*2だろうというものを載せていますので、建材やら花やら食材やら屋台やらなんやらかんやら全部バイクに乗せています。

一人で持ったりタンデムした人が持ったりと形態はさまざまですがなんでもバイク使って持ってってます。

 

それがベトナムの日常の風景なのです。

 

効率を考える

そうした風景を見るに僕が思うことはそれで効率が悪くないのだろうかということです。

だって人の手で運べるものってそう多くないですし、持ち続けるのもそう長くはありません。明らかに車に乗せた方が楽で速いです。しかもよほど載せるのが大変でない限り二人もいりません。

 

これは効率が悪いなぁそれで仕事間に合うのかなぁとよく考えました。

 

しかし、何度もその光景を見れば何となく「多分この方が効率がいいのだろう」と思うようになってきました。

そもそも、日本を基準に考えたら確かに効率はとても悪いですが、ベトナムの平均年齢は28~30歳くらいです。日本の平均年齢は46~50くらいなので、20歳くらい若い上に人口のボリュームがそこにあるので働き盛りと言われる年代ばかりいます。

 

その若くて元気のある働き盛りが大量に労働市場へ入れられているわけですから、一人当たりの効率がいくら悪くても別にいいわけです。

現場に人が大量にいるから、外にも人を大量に出せる。ぎりぎりで仕事を回すことがないので非効率でも問題ないのだろうと思います。

 

先進国とは効率化なのではないだろうか

そう考えた時にベトナムを途上国だと考えると日本は先進国に一つだとされています。先進国と一言で言いますが先進国とは何がどう先進国なのでしょうか? 経済規模? 技術? 文化? 僕はベトナムを見るに効率化という点で先進国は途上国と区別されているように思います。

 

一般に先進国は高度な工業化を達成しあらゆる水準が高く経済的に発展している国とされますが、重要なキーとしては高度な工業化が挙げられます。工業化の本質は効率化です。人の手でやるよりも機械の方が速く正確に大量に精密に処理を終わらせることができます。

一人当たりの生産量が10であれば工業化をすることにより100になり、それがかけることの人口となって莫大な価値を生産することができるわけです。その力の余剰分をもって各種水準を引き上げ経済発展をしてきたというのが先進国なわけです。

 

そう考えると例えば現在ベトナムは働き手人口が多いゆえの非効率の許容により途上国となっているように思えます。

そして日本は働き手人口が少ないゆえの効率化の要求により先進国としての地位を保てているように思えます。

 

今後ベトナムは緩やかに人口が減っていくという予測がなされていますが、その人口が減っていく流れに合わせて効率化が進み20年後には現在の日本のような国になっているでしょう。

 

 効率化追求の果てに

 まあそんなこんなで先進国とは効率化追求だなぁと思ってたりしたのですが、効率化とはイコール1の力を100の結果にすることです。そうなると一人が百人力になるわけで、それまでいた99人がいらなくなります。

 

うまいこと行けばまだ効率化してないところ、もしくは効率化が不可能なところにその99人が流れていくはずですが、高度な工業化というだけあってその雇用は効率化の波に押されてどんどん狭くなっていきます。

 

なので99人が行った先で効率化に対応できた人間一人を残して98人がどこか別のところに行くわけですが、効率化のおかげで席はないのです。

 

そしてさらに問題なのは効率化不可能なところに行った人たちの多くはその効率が不可能な分大変で薄給の仕事についています。一の力で一万円稼げるとして、効率化して百人力になったら100万円なんですが、効率化できていないので一万しか稼げないわけです。

 

まあそんなこんなで効率化によって大量の職あぶれもしくは貧困が今後どんどん増えていくと思われますが、効率化というのは本来そう言うもので余計な部分を取り除くという作業なので人が余るのが自然なのでしょう。

 

そうした人余りの社会では人を生産するのは非効率的です。

今の先進国というシステムをとる限り、先進国における人口減は免れないのでは云々という雑記でした。

 

そんなかんじでまる~

*1:しかも三回も

*2:特にハイエースとか軽トラとかに乗せる