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恋愛弱者はおそらくお見合い社会も弱者である

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現在の社会を構成する恋愛社会で下の方に位置する人間で、結婚願望を捨てきれない人の夢見ることは過去あったとされるお見合い社会でならば自分も結婚し家庭を持てたはずだったという、一種の懐古主義的な恋愛社会憎悪である。

 

しかしながら、同じく恋愛社会弱者の僕が思うにそれはおそらく間違いでたとえタイムスリップしたとしても現在の恋愛社会弱者がお見合い社会で家庭を持つことは難しかっただろう。

 

なぜならこの恋愛社会はお見合い作法を前提として形作られているからだ。

 

マッチングアプリを利用したことがある方ならお分かりだろうが、まず事細かに自分のことを書けと案内をされる。顔写真、身長、体重、血液型、性格、趣味、職業、年収、休み、自己紹介文、そこからさらに傾向診断やらなんやらやらされてようやくスタートラインに立てる。

そこから自分好みの女性にいいねを連発し、向こうからの返事を待つわけだがこれはほぼお見合い作法の踏襲である。

 

まず最初に色々書かされるやつはお見合いでいう釣書であり、今でいうプロフィールである。

そしてその後、自分好みの女性という部分はお見合い文化における仲人がシステムに置き換わっただけで、「●●さんところのなんとかちゃんが今相手いないみたいなのよ」という昔懐かしいセリフをUIに落とし込んだ結果である。

 

こうして考えてみると、お見合いがなくなり恋愛社会になったと言うよりもお見合いという概念が最新のテクノロジーによってリメイクされ、超高速お見合い簡便社会が到来し大変な手間と労力がかかっていた従来のお見合いが廃れた結果、お見合い以降のお付き合いに比重が置かれるようになっているというのが現在の恋愛社会と言える。

 

そうなると、マッチングアプリで結果*1を出せない人間はおそらく昔に戻ったとしても、まずお見合いにはたどり着けず今よりももっと強い閉塞感を味わうことになるのだろう。

であれば、蜘蛛の糸のような超高速お見合い簡便システムが存在することに感謝して日々を生きたほうが精神上気が楽なのではないだろうか?

*1:ここではマッチするかしないかを結果とする