どうもふしめろです。
今回は楽天証券のiDeCo商品のうち、国内株式クラスの紹介がすべて終わりましたので、もう一度簡単に紹介した後国内株式クラスの中から選ぶとしたらどれを買えばいいのか? と言うことを考えていきます。
投資信託の選び方
さて、投資信託の選び方は毎回の記事の上部でご説明しているとおり、以下の3つのポイントがあります。
- 純資産額が30億円以上かどうか
- 信託報酬手数料は1%以下、または0.5%以下か
- 一国の景気に左右されないか
そして、この3つのバランスが最も大事であるというのが行間にあるのですがそれは別の話で、もう一度各商品がどういった評価なのかを確認してみましょう。
すでに見ている人はざっと見でOKです。
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 投資信託 | 楽天証券
1.純資産額が30億円以上かどうか:△
2.手数料は1%以下、または0.5%以下か:○
3.一国の景気に左右されないか:×
たわらノーロード日経225
1.純資産額が30億円以上かどうか:△
2.信託報酬手数料は1%以下、または0.5%以下か:○
3.一国の景気に左右されないか:×
iTrust日本株式
1.純資産額が30億円以上かどうか:×
2.信託報酬手数料は1%以下、または0.5%以下か:×
3.一国の景気に左右されないか:×
MHAM日本成長株
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | 投資信託 | 楽天証券
1.純資産額が30億円以上かどうか:○
2.信託報酬手数料は1%以下、または0.5%以下か:×
3.一国の景気に左右されないか:×
フィデリティ日本成長株ファンド
フィデリティ・日本成長株・ファンド | 投資信託 | 楽天証券
1.純資産額が30億円以上かどうか:△
2.信託報酬手数料は1%以下、または0.5%以下か:×
3.一国の景気に左右されないか:×
総評:どのファンドも純資産額が少なすぎる
さて、ざっと見ましたがこれぞおすすめ! というファンドは全くありませんね。
まあ3番目の一国の景気に左右されないか。と言う項目は世界市場に分散投資するグローバルファンド以外達成できないので考慮しないにしても、手数料面で○が2つ△が1つ×が2つという結果であるためこの時点で2/5に絞られ、その中から純資産額を考慮しようとすると30億円をぎりぎり超えているだけのかろうじて○という有様です。
30億円と言うのはあくまで最低限このくらいはほしいと言う数字なので、30億あれば安心! と言う物ではありません。純資産額は保有している各種資産(この場合は日本株式と現金)のトータル数字なので、もし株価が下落すれば純資産額も連動して下がりますので、30億ぎりぎりの数字であれば容易に下回る可能性があるのです。
よって、100億円以上は推奨としてほしいところです。
買うべきファンドはこれだ
と言うわけでご託は置いておき、今回国内株式クラスで購入に値するファンドというのはどれとどれなのでしょうか?
僕の見解では下記の2つは購入してもいいと考えます。
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 投資信託 | 楽天証券
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | 投資信託 | 楽天証券
では、これら2つのファンドを購入してもいいと考える理由をお伝えします。
三井住友・DC日本株式インデックスファンドSの場合
こちらのファンドはインデックスファンドなので比較対象は同じインデックスファンドであるたわらノーロード 日経225 との比較になります。
信託報酬手数料の差
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.2052%
たわらノーロード日経225 0.2106%
よって、0.005%の差で三井住友・DC日本株式インデックスファンドSの方が安いです。
ぶっちゃけ30年運用しても4000円弱しか変わってきませんので重視しない人が見たらどっちでもいいとなるでしょう。
純資産額の差
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 40.71 億円
たわらノーロード日経225 19.49 億円
よって、倍近い差で三井住友・DC日本株式インデックスファンドSの方が純資産額が大きいです。実は両方とも解説記事を投稿したときから純資産額は上がっているのですが、元々の純資産額の差がいっこうに縮まっていません。
それであれば、最初から30億円を超えている方に投資した方がいいです。
以上、この2つが三井住友・DC日本株式インデックスファンドSを押す理由です。後は運用期間が長いとか指数特性の違いとかあるのですが、その辺は小難しいのでさっ引いて、誰でもわかる一番大きい差であるこの2つを比較した結果、こちらの方がいいと僕は判断します。
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> の場合
さて、次はこちらのアクティブファンドなのですが、アクティブファンドは3種類あるもののこれ以外の2つが論外なので、その理由を書いていきます。
iTrust日本株式は純資産額が少なすぎる
ほか2つの純資産額は30億を超えて80億と3300億と大きいのに対し、このファンドは0.5億とあまりにも低すぎます。これでまともな運用ができるはずがありません。
よって、そもそも考慮外です。
フィデリティ日本成長株ファンドはリターンがインデックスファンド並みで購入する意味が無い
残りのフィデリティ日本成長株ファンドは信託報酬手数料もMHAM日本成長株ファンドと似通っており、純資産額も約3300億円と潤沢なのですが、リターンがインデックスファンド並みというひどい有様になっています。
このリターンであれば、インデックスファンドを購入した方が信託報酬手数料分リターンが増えてきます。
おまけに2016/11からの純資産額が基準価額の伸び率に追随していないので、どうやら大規模な資金流出が始まったとみて間違いないでしょう。
よって、インデックスファンドは上記の三井住友・DC日本株式インデックスファンドSを購入すればいいので除外します。
よって、ほとんど消去法で選ばれましたがMHAM日本成長株ファンド<DC年金>を購入するべきです。
こちらのファンドはリターンもアクティブファンド然としていて素晴らしいですね。
最後に
さて、楽天証券国内株式クラスのiDeCo商品の結論が出ました。
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS | 投資信託 | 楽天証券
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> | 投資信託 | 楽天証券
この2つのファンドを買えばいいと言うことです。
とはいえ、これは国内株式クラスに限ったお話なので、これら2つだけを買うと、十中八九日本の景気の波にのまれて資産が目減りするでしょう。
よって、債券や外国株、不動産と言ったほかの資産クラスをうまい具合に組み合わせて買っていく必要があります。
なので、それらの商品解説も引き続きやっていきますのでどうかこれからもよろしくお願いします。
次回は楽天証券国内債券クラスのファンドを一緒に見ていきましょう。
それでは、投資は自己責任で!