どうも、ふしめろです。
iDeCoを始めるに当たり、避けては通れないのが投資商品つまり、ファンドの選定です。
今回は楽天証券iDeCoにあるセゾンシリーズの取扱商品を見ていきます。
このページを初めて見る人のためにところどころ簡単な解説をつけていますのでご了承ください。
セゾンシリーズはセゾン投信の商品を乗せている訳なので、商品説明はセゾン投信のページへ行くと良いでしょう。
- 比較的わかってる人向けのまとめ
- 交付目論見書を読んでいこう!
- 商品分類と属性区分
- ファンドの目的・特色
- 投資リスク
- 運用実績
- 手続・手数料等
- このファンドで運用したらいったいいくらになるのか?
- まとめ
比較的わかってる人向けのまとめ
さて、今回のファンドもいささか特殊なファンドです。
運用方針を見てみましょう。
運用方針
主として、米国バンガード社が設定した国内外の株式市場及び債券市場を投資対象としたインデックス型の外国投資証券への投資を通じて、世界30ヵ国以上の株式および10ヵ国以上の債券に実質的に分散投資を行う。株式と債券の基本資産配分比率は、原則として50%ずつとする。外貨建資産については、原則として為替ヘッジを行わない。
このファンドは米国バンガード社が提供しているETFと言う上場投資信託群へ主に資産を投入し、実質的に世界中へ分散投資を行うのがミソですね。
バンガード社の信託報酬手数料は破格の安さですので複数のETFを組み入れてもトータルの信託報酬手数料が高くなりにくいのが特徴です。
では、このファンドを長期投資信託3つのポイントに照らし合わせるとどうでしょうか?
1.純資産額が30億円以上かどうか:○
このファンドは約1360億円と申し分ない純資産額です。このレベルの純資産額を持つファンドは今までに数個しか出てないので素晴らしいですね。
2.信託報酬手数料は1%以下、または0.5%以下か:○
信託報酬手数料が0.71%と可も無く不可も無くといったところですね。複数の運用会社に投資を行うとその分信託報酬手数料がかさみますのでこのくらいでしょう。
3.一国の景気に左右されないか:○
世界中に分散投資していますので問題ないですね。
総合評価:買っておいて損はないファンド
このファンド自体は素晴らしいファンドです。下のリスクリターンを見ていただくとわかるとおり、5年のリターンが13%と良い感じになっています。
しかし、債券50の株式50は人によっては債券の比率が高すぎると感じるかもしれません。
そんなときは前回紹介したこちらのファンドを併せて購入することで債券の比率を減らすことができます。
以下商品解説
交付目論見書を読んでいこう!
今回は楽天証券のiDeCoで取り扱っている海外REITクラスの一つ
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 投資信託 | 楽天証券
を詳しく見ていくことにしましょう。
まずは上記ファンドページのチャート左下から
- 目論見書
を展開しましょう。
目論見書(交付目論見書)というのは該当するファンドのすべてが図や絵を多用しできるだけ分かりやすく書いてある資料です。
これさえ読めばこのファンドの9割を理解したと言っても過言ではありません。
商品分類と属性区分
さっそく、「このファンドがどういった物なのか?」を2ページ目の商品分類と属性区分から重要な項目だけ抜き出しましょう。
- 投資対象地域:内外
- 投資対象資産:資産複合
- 補足分類:無し
- 投資対象地域:グローバル(日本を含む)
- 投資形態:ファンド・オブ・ファンズ
何を言っているかさっぱりな人用にまとめると、
このファンドは世界全体の複数の資産に投資するファンド・オブ・ファンズ方式のファンド(投資信託)ですと言うことです。
つまり、このファンドはだいたい何にでも投資すると言うことになります。次のファンドの目的・特色に行きましょう。
ちなみにファンド・オブ・ファンズという聞き慣れない用語が出てきましたが、それについてはファンドのしくみで説明します。
ファンドの目的・特色
さて、ここではこのファンドがどういった運用を行うのか、どういう特徴があるのか? を分かりやすく説明してくれる部分です。
ファンドの目的
まずファンドの目的を読みましょう。この目的というのは運用方針です。
「このファンドはどのように皆さんからもらったお金を投資していくか?」
ということが書いてあります。
主として、投資信託証券を中心に投資を行い、信託財産の長期的な成長を図ることを目的として運用を行います。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 投資信託 | 楽天証券
-交付目論見書より
とりあえず、投資信託証券つまり投資信託を買い集めて運用するというわけです。
この方法だと各投資信託の信託報酬手数料がかさむので信託報酬手数料が高くなる傾向があります。
ファンドの特色
ファンドの特色ですが特色2の株式と債券への分散投資を見ましょう。
これを見ると、債券50:株式50の割合で投資するようです。この割合だと株式の投資リスクが債券の投資リスクでかなりの部分消されます。これを良いとみるか悪いとみるかは人それぞれですが、投資リスク=運用損益ですから場合によってはこれ以外のファンドも購入し適正な投資リスクにする必要があるでしょう。
また特色3は低コストであるということをいっているのでちらっと見ておいてください。
ファンドのしくみ
ここではファンド・オブ・ファンズとは何かということがファンドの特色の中に図で分かりやすく説明されます。
今までのマザーファンド形式は、このファンドと投資対象の間にもう一つファンドが入ると言うことでしたが。なぜそんなことをするのかと言うと運用効率化のためです。
マザーファンドは、「親ファンド」とも呼ばれ、ファミリーファンド方式において、投資信託の運用・管理を効率化する目的から、複数のファンド(=ベビーファンド)の資金を集めて合同運用するためのファンドをいいます。
しかし、この方式の弱点はマザーファンドが一種類の投資クラスしか取り扱っていないことがままあるため複数の投資クラスに資産を投資する場合に不便であるということが言えます。なので、既存のマザーファンドとは全く別の投資クラスを取り扱うマザーファンドをもう一つ組み合わせることでこれを解決することが思いつきます。
そして、それを実行し複数のマザーファンドを利用して投資を行う携帯をファンド・オブ・ファンズと呼ぶわけです。
結構ざっくりとした説明で申し訳ないですが、実際しらなくても投資は出来るので気にしないでください。
その下にはそのほかのファンドの説明がありますが飛ばします。読んでおいてください。
投資リスク
投資リスクの定量比較
ここでは投資リスクがどんなものかと言うことが書いてあります。
投資リスクとは騰落率(値上がったり値下がったりすること)の振れ幅の大小を指して言うのでこれを覚えておいてください。
ここでは棒グラフを見ます。これはこのファンドがほかの代表的な資産クラス(外国株や債券)と比較してどのくらいの投資リスクがあるかと言うことを表示しています。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 投資信託 | 楽天証券
-交付目論見書より
この場合は投資リスクが比較的低いことに留意してください。
運用実績
ここで見るべきは純資産グラフと、分配金の推移です。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 投資信託 | 楽天証券
-交付目論見書より
まず純資産グラフですが、この純資産グラフが右肩上がりか少なくとも横ばいかどうかをよく見ましょう。最悪右肩下がりでも基準価格とグラフと連動していれば許容範囲です。これがもし右肩下がりであれば買ってはいけません
なぜかというと、この純資産というのはこのファンドが持つ運用可能な金額のことです。この金額が30億未満だと状況に合わせた柔軟な投資活動ができず身動きが取りにくくなるようです。なので、右肩下がりというのはこのファンドの命運は先細りしていることを意味しており、このグラフは非常に重要です。
次に分配金です。これは分配金が過去払い出されていたかを見ることができます。
意外に思われるかもしれませんが、ここは分配金がないことが優良ファンドの証です。
基準価額・純資産の推移
今回の場合は純資産額が右肩上がりになっていますね。問題なさそうです。
分配の推移
分配金はスクリーンショットしていませんが、出ていないので問題ないでしょう。
手続・手数料等
ここではファンドを運営している人たちに払うためのお金がどのくらいかかってくるのかが書いてあります。
一般に信託報酬と呼ばれる物で、これが最終リターンに大きく関わってきます。
ファンドの費用・税金
ここの信託報酬欄に信託報酬が年何%かが書かれています。
たとえば年10%のリターンを上げたファンドがあり、その信託報酬が5%であればそのファンドのトータルリターンは5%となります。
今回取り上げているファンドでは諸々足して0.71%と普通くらいの信託報酬手数料です。
これで交付目論見書の解説を終わります。
このファンドで運用したらいったいいくらになるのか?
今回のファンドはバランスファンドのため、モーニングスターからトータルリターンを適用しましょう。
30年運用してみた
30年は10年年利を適用して2.44%です。
元本360万に運用益約170万です。
まとめ
バランス型ファンドのセゾン資産形成の達人ファンドを見ていきました。
良いファンドではある物の、投資リスクが低めのため10年年利がそれほどでもないことを覚えておきましょう。
それでは、投資は自己責任で!