東屋書店

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広告業界とバブルについて雑に知りたいときにオススメな1冊のマンガ

私の書いた本が出ました!!!

画像生成AIで絵を作りたい人必見です~

 

どうもふしめろです。

最近騒がせている広告業界ですが、さっきこんな記事を見ました。

内容としては広告業界超ブラック! 

という締めくくりなんですけれども、途中広告業界で行われる宴会芸の下りでなぜか大体知っている(見たことはない)のでなぜだろうと記憶を紐解くと、この本が家に置いてありました。

気まぐれコンセプト

 連載25年、4コマ漫画による日本現代史!
80年代『見栄講座』、90年代『東京いい店やれる店』と10年サイクルでベストセラーを生み出すホイチョイ・プロダクションズが、1981年からビッグコミックスピリッツで連載し続けるギョーカイ4コマ漫画「気まぐれコンセプト」をセレクトし、年代別に総力編集。フキダシ内の「ジュリアナ」「ザウス」などのトレンド語句には脚注を入れ、バブル前夜からバブル再来?といわれる今日までの四半世紀をふり返る、究極の輪廻転生日本現代史エンサイクロペディア。 2月公開のホイチョイ映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」と連動し、来たるべき“バック・トゥ・ザ・バブル”ブームの指南書として、満を持しての発売!

気まぐれコンセプト クロニクル 

 

ぐああああああ! 分厚くて、重くて、懐かしいい! 

2007年発売と言うことは僕が高校生の時ですね。ホイチョイ・プロダクションとか言う名前も、気まぐれコンセプトとか言う名前もしらず、週刊誌を読む習慣もない僕が、本屋で分厚い本を見かけなんだろうとペラペラと立ち読みして即買いした一冊です。

内容は上に書いてありますが、要はバブル時代から失われた20年の間に書かれた広告業界が舞台の時事ネタ満載日常系4コママンガです。

その中でちょんまげだったり、飲み物にペニス入れたり、ラップ巻いてフェラしたりと言った凄まじい宴会芸ネタが何度となく出てきたので、絶対広告業界はいかねえ! と思いながら読んでいました。まあ、元々学歴云々で行けないんですけどね。

バブルを知らない

さて、僕は平成生まれですのでバブル崩壊直後に生まれた子供と言うことになります。なので、バブルのバの字も経験せずこの世を生きてきたわけですが、当時の大人達がバブルは良かった的な話をしたり、バブル時代の名残が徐々に消えていくとか言う報道を目にしながらバブルとは一体何だったのだろう? と言う平成生まれ特有の素朴な疑問を持つ少年時代を過ごしてきました。

そしてある程度の年齢になり、様々な情報に触れることが出来るようになると、当然のことながらバブルについて調べていくようになります。そうすると、やれバブル崩壊理由は金融政策がどうのこうの、東京の土地でアメリカが全部変えるだの、なんと言いますかどれも経済的な話しばかりです。

とは言いつつそれらも興味深く読んで居たのですが、時間が経つにつれてじゃあ当時の人々の生活はどうだったのか? と言うことに意識が向きます。そして、周囲の大人達に聞くと、道路に万札落ちてたとか、自販機に小銭がそのままだったとか凄まじい話がポンポン出てきます。聞けば聞くほど、バブル当時の人の生活ってのは非常に面白いです。

 

ちなみに、飲み会でバブル経験世代に「バブルってすごかったんですか?」と聞くと、勝手に盛り上がるし、「えーほんとですかー? 信じられないですー」とか言うと隣の人も巻き込んでバブルネタを披露してくれて、しかも「今日の飲み会楽しかったなー!」と勝手に良い飲み会だった認定してくれるので助かります。

バブル前後を書き残した貴重な教科書

しかし、不思議なことにバブルについての話を聞くと、どうも一部似通った話が出てきます。先ほどの道路と自動販売機もその1つです。

なので、もうちょっと客観的かつ全体を網羅したバブルの話が聞きたいと常々思っていたところに、前述したこの本との遭遇があったわけです。何というか運命的ですね。

もちろん、紹介するってことはバブル時代の生活と言うのが時事的に書き表されているので、大方誇張混じりだろうと思いますが、こんなことが当時起こったのか! と非常に面白い本です。元々の漫画も面白いですしね。

 

個人的に一番好きな話は、バブル崩壊後のモーターショーと言う話しです。

何でも、車の開発は数年かかるらしく、丁度バブル真っ只中に開発された豪華仕様の車がバブル崩壊後に公開されて、一体誰が買うんだよという様なバカ高い値段が付いてお寒い状況になったメーカーがメチャクチャいたという話なのですが、そんな話今聞こうと思っても一体どこの誰が話してくれるんでしょうか? こんな話が山ほど乗っていて当時を知らない僕は興奮の連続でした。

もちろん冒頭の広告代理店の忘年会とかも乗っていますし、ラジオテレビ課、通称ラテ課に配属された女子社員がそのセクハラオンパレード忘年会に染まっていくところが非常にマイルドに書かれていたりと、広告業界の闇っぽい所も満載です。

完全版も出てるらしい

と言うわけで、昨今の事情も鑑みて紹介しようと思ったのですが、調べるとつい最近完全版成る物が発売されていると聞きびっくりしました。

レビューを見ると、どうやら前回の物とは内容が被らないように合っているらしく、両方買えば単純に2倍楽しめるみたいです。まだこっちは買えてないですが、上の白い方だけでも十分面白いので是非読んでみてください!