どうもふしめろです。
今日はうれしいニュースについて。
祝戯言シリーズアニメ化
今ネットを彷徨えば、この歓喜の声がそこかしこにこだましているでしょう!
僕は来る日も来る日も首をひねっていた。
なぜ、物語シリーズはとんとん拍子にアニメ化が進み、戯れ言シリーズがアニメ化されないのか?と。
単純に考えれば大人の事情でしょうし、もっと言うとあまりにもグロテスクな描写が多いせいでは無いでしょうか。最も今となってはアニメ化決定と言うことで考える必要はありません。
初めての出会い
考えてみると、戯言シリーズの第一作目を手に取ったのは中学生時代です。あのときは電撃文庫などのラノベをよく読んでいて、すこしおなかいっぱいだった記憶があります。そんな中、面白い本は無いか? と本屋をぐるぐると回って目についたのがこちらの表紙。
ついでにに当時のラノベの表紙も並べてみましょう。
どれもこれも個性があるのですが、クビキリサイクルだけ目を捕らえて放さない不思議な力があります。
なんなんだこの青々とした本は?
そして、おそるおそる手を伸ばして開いた1ページ冒頭でこう来る。
「他人を自覚的に意識的に踏み台に出来る人間ってのは、なかなかどうして怖い物があるよな」
そうだろうか。
ぼくには、無自覚で無意識で他人を踏みつけていく人間の方が、善意で正義で他人を踏み砕いていく人間の方が、ずっと怖いように思えるけれど。
多感な思春期中学生だった僕は、これでがつんと頭を殴られたような衝撃を受けました。今まで読んでいた本とはすべてが違う。続いて述べられるたった3ページの流れるような文章を読んだだけでそのままレジに運びました。
きっとこれは今までに無い本なんだ。だって少ししか読んでないのにこんなに胸が躍りワクワクするんだもの!
それは今までに無い経験でした。本の内容にワクワクしながらレジに運ぶなんて。
読み終えた後の読了感は表現することは難しいのですが、ああ、この本は期待した通りの本だった。と言った思いを胸にしていました。
化物語で肩を落とす
この戯言シリーズは独特すぎました。なんと言いますか、異質だったのです。確かにこの本は取っつきやすいラノベです。しかし、その中身と言えば今まで読んできたラノベではあり得ない二段組ですし、その内容もこってり煮込んだ特上の衒学*1的な文章です。回りくどく、そして小難しい単語の羅列にそれらを踏まえた言葉遊び。けれどもなぜか読みやすい。格好つけしいの中学生時代に読めばそりゃあイチコロです。目を輝かしてもっともっととシリーズを読破しました。
今は手に取ることはありませんが、宝物箱に全巻補完しております。
しかして、あの高揚した気分は今もなおこの胸に残っていて、化物語アニメ化と聞いてがっくりと肩を落とした物です。
なぜ、彼の最高傑作である戯言シリーズをアニメ化しないのか? 僕にとって化物語はあれらに劣っているとしか思えなかったのです。そのため偽物語以降購入を控えました。
刀語アニメ化と相まって、僕はこう思いました西尾維新氏はあの物語を亡き物として扱いたいのだろうか? そうであるのなら僕はこの思いを胸に秘めておこうと。
戯言シリーズアニメ化へ
そしてあれから7年と少し、あきらめていたあの夢が秘密裏に力を蓄え、白日の下にさらされたのです!
これが歓喜せずに居られましょうか!
アニメ放映時にはまたあの頃に戻って視聴しようと思います。
ああああ、生きててよかった!
*1:学問・知識のあることを自慢し見せびらかすこと。