どうもふしめろです。
先日シン・ゴジラ処女を捨ててきました。映画であそこまでの衝撃を受けたのは初めてです。しかし、視聴後内容を思い返してみるとどうやら僕は似たような構図の話を読んだ覚えがあります。はてさてどんな本だったか? 記憶をたどっていくとありました。
この本に思い当たり、すぐに読み直したのですがやはり面白い! しかし、いくつかの点で共通点は見られる物の、シン・ゴジラとは似ても似つかない設定です。とりあえず共通するところと共通しないところをまとめてみましょう。
似てないところ
怪獣が台風扱いされている
シン・ゴジラでは「怪獣のかの字も存在しない世界」にゴジラが現れ、「巨災対」が対応に苦慮していましたが、この小説の中では怪獣のかどころか怪獣3号とか6号とか毎年やってくる台風と同等の扱いです。なので、気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団“特異生物対策部”、略して“気特対”が常設され、毎年来る怪獣に対応しています。
なので、作中の雰囲気はシン・ゴジラよりも少しゆるめの緊張感です。
結構人間描写が入りもちろん失敗もする
シン・ゴジラでは恋愛などの人間要素や、失敗や独断専行などの人によるイレギュラー要素を極力排除し軽快なテンポで描ききっていますが、この作品ではちょいちょい入れてきます。もっとも、シン・ゴジラに比べたらあるという話で個人的感想だと、小さじすり切り一杯程度にしかそういう要素は入っていません。今まで見てきた小説から比較しても、かなりダイエットしていると思います。
神話要素が強い
シン・ゴジラの神話要素と言えばマキ教授がつけたゴジラの由来程度とその回りにしかありませんが、このMM9ではリアルの神話要素が物語の根幹に関わってきます。
それに付随して神話用語が後半に行くにつれて増えていきますので、簡単な解説はある物のある程度の教養が無いと想像の幅をきかせることが出来ないでしょう。
でもそれが面白いんですがね。
似ているところ
政府機関が怪獣に対応している
似てないところで述べた通り、シン・ゴジラでは特設された「巨災対」、MM9では常設された「気特対」と各対策本部が怪獣に当たっていますが、どちらも政府組織です。
なので、緊張感がゆるいと上で言いましたが、特設された手探り状態の緊張感と、常設されたある程度対策が確立している緊張感と考えれば納得できる思います。
基本的に全員有能
基本的に全職員が有能で無能はいません。独断専行要素や失敗要素が少々ある物の、それぞれ人間味でくくれるくらいには小規模な要素です。
と言うかぶっちゃけた話すると、庵野監督もちらっと触れている通り、怪獣がメインなんで怪獣と対する人間模様に焦点当ててほしい訳です。人間の無能さ加減を見てほしいわけではないし、そんなのしてたら話進まず日本が壊滅します。
なのでその点はご安心ください。
どんな怪獣かわからない・何をしてくるかわからない
これは作者の創造性に脱帽なのですが、バリエーション豊かな怪獣が登場します。
その結果、シン・ゴジラよろしく各話の冒頭は「どんな怪獣か?」から始まり、各種データを集めて推論をたて、大体分かったところで「どうやって対応するか?」を決めて、その通りに実行して行きます。
なかなか、予想外の対応方法で意表を突かれます。
どうもKindle Unlimitedなら無料で読めるらしい
個人的にはかなりオススメ出来る本です。しかしながら、シンゴジラと同等の設定では無いためその点は注意が必要です。シン・ゴジラと同じようにこの設定になじめるかなじめないかで評価分かれるのですが、どうも今ならKindle Unlimitedに登録すれば無料で読めるっぽいです。
Amazon.co.jp: Kindle Unlimited - 本、コミック、雑誌が読み放題。
既に登録している人なら無料で読めてしまうので、是非一度利用してみてはいかがでしょうか?
ちなみにKindle Unlimited対応ではありませんが、続編も出ているので気に入ったら大人買いしてもいいかもしれませんよ!