総評
舞台設定について多少のわかりにくさはある物の、基本は勢いですらすらと読ませる点については素晴らしい。
しかしながら、読み進めていく中で徹頭徹尾年端もいかない幼女が並み居る大人達の中で全てに置いて頭1つ抜ける異常性という要素の取り扱いが難しいという事を感じ取った。そういった意味でコミカライズやアニメに展開し、ビジュアルを獲得できたのは幸運と言えるだろう。
なぜなら全ての登場人物は文字の上で平等である故に、どのような文字装飾を持ってしても大人のような言葉遣いをすれば、それは読み手にとって幼女ではなく大人であるからだ。
なので、文字媒体の幼女戦記とビジュアルを付与された幼女戦記は全くの別物。
別作品と言っても過言ではない。
最近ではなかなかお目にかかれない、二粒で二度おいしい希有な作品である。
本文
今日は雨が降っておりますがこう言うときは読書がはかどりますね。
まあ、最近は四六時中様々な媒体で文字情報を読んでいるのですが。
活字離れとはよく言いますが、正確に言えば小説離れとでも言えば正確でしょう。
ごきげんよう。 私は乱読家です。つまり活字離れとは無縁の存在でして、文字が書いてあれば読みふけります。 用意されれば例えそれが長ったらしい保険約款でも読んでいることでしょう。
暇さえあればいつまでも。
そんな私の作るブログを読んでくれている、親愛なるはてな住民の皆様。
このふしめろが遠く離れた地よりインターネットを通して敬意と共に敬礼を捧げさせていただきます。
『インターネット万歳! はてなブログに栄光を!」
そして、いつも見ていただいている親愛なる読者及び新規にいらした皆様。
申し遅れました。
このブログは皆様のおかげで今日まで続いております。
あなたの大切な人に息災あれ。
というのが幼女戦記の主人公である幼女ことターニャ・デグレチャフ(元日本サラリーマン)が時折言う口上である。
一応それを僕用にアレンジしたので彼女はこんなこと言いません。あしからず。
タイトル詐欺の良い例
さて、幼女戦記。この作品についてよく言われることはタイトルでごまかされてはいけない。という事である。
僕に言わせてもらえればタイトルで損している不幸な作品以外の何物でも無い。
最初にこのタイトルを見たときに僕は、
「ぷいっきゅあ! がんばえー!」な幼女が
なんかの拍子に戦争に連れて行かれて
「おいたん、どうしたの? あそぼー!」とか良いながら大人を血祭りに上げる
という、なんというかインドの激甘菓子ジャレビのようなこってりぎとぎとな作品だと思っていた。
砂糖シロップを油であげるという想像を絶するインドの激甘菓子。一口かじると揚げた皮の中身から、油とシロップが口内に津波のように押し寄せる。味なんてもんはない。ただ油と甘みが胃と舌を蹂躙する。三口も食べればで天一のコッテリに匹敵する胸焼けを引き起こす殺人兵器。 pic.twitter.com/nOqREpfZ25
— 社会の木鐸 (@DividedSelf_94) 2017年2月3日
だから人気でアニメもマンガも作るよと言う話が出てきて実際に放映されてるところを見てマジかよそんな人気なのか!? とgkbrとしていたのだ。
まあ、そんな評価を下す前に上のpixivの絵を見れば分かる通りそんなポップでロリ萌えたるプリズマイリアな作品ではないという事が分かろうという物。
しかして、自分好みじゃないはずの作品でもヒットすることがあると言う過去の経験(例:キルラキル)から、食わず嫌いは良くないと丁度公開されていたアニメの1話を見た瞬間
「あ、コレ好きな奴だ。というか幼女の皮を被った純軍事物か上手いことやったな」
と、今までの遅れを取り戻すように漫画と小説を大人買い、つい先日web版を読了するという事になったのであった。近年ではこの素晴らしい世界に祝福をに次ぐ作品である。
ぜひ購入されたし。特に漫画版。