どうもふしめろです。
アダルトなことを書いていきます。
そして、アダルトが故に一般的には許容できない内容も含まれる恐れがあり、さらにセンシティブかつディープなジャンルに絡んでくるので非常にデリケートな記事でもあります。コメント、言及される方はそのへん要注意であります。
前書き
さて、最近「新しいAV」を見ることがちょくちょくあるのですが、この新しいAV、非常に新鮮で驚きに満ちた物であります。
最近新しいAVの形のような物を見てて非常に興奮している。これはこのまま発展していくのであろうか?
— ふしめろ@カードショップ始めました (@hushinomiya) August 7, 2017
この新しいAVは基本的には海外のアダルト動画サイトでよく見ることが出来る3DHentai動画であるのだが、これらの完成度が最近になって急速に高まってきているようで見るたびに先行きが不安である。
ちょっと引っ張りすぎな気もするので本題にいこう
- 前書き
- 新しいAVあらため、ミュージックアダルトビデオ=MAV
- 抜きどころをまとめた映像はAVたり得るのか?
- 映像の不整合を音楽の整合性でもって作品として成立させる
- 音ハメでハメる
- MAVの映像構成2カテゴリ+4パターンと映像割合
- 新時代のAVにおける4つの問題
- MAVが成立した場合どうなるのか
新しいAVあらため、ミュージックアダルトビデオ=MAV
ちなみにこの新しいAVというのは正確な呼び名がないため僕が勝手に名付けることにするが、ミュージックアダルトビデオ、略称MAVである。
— ふしめろ@カードショップ始めました (@hushinomiya) August 7, 2017
そう、音楽に合わせて性行為をするというありそうでなかった普通に企画すれば速攻で没になりそうな内容である。
さて、このMAVであるが何が新しいのか要点を箇条書きにすると、
- 音楽に合わせた
- 短いビデオの中で
- 踊りながら
- (各フェチ、抜きどころに合わせた)性行為をする
という文字に起こすと何が起こっているか解らないだろうが百聞は一見にしかずである。とりあえず適当な海外サイトをいくつか回って我々のよく見慣れたあのキャラがサムネイルに出てる動画を順繰りに見ればそのうちMVのようなAV、MAVに当たる。
この記事を見る前に一度見ておくと良いかもしれない。
ちなみにMAVはマブ(マヴ)と読むことにする。エムエーブイでも可。
抜きどころをまとめた映像はAVたり得るのか?
この音楽に合わせた短いビデオというのは何をどう言おうとそこらへんにあるミュージックビデオがその源流である。社会的良心に乗っ取りここでどこかのミュージックビデオを貼ったりはしないので各自内容補完して欲しいが、ミュージックビデオは要は一本3分~10分前後の動画である。
そして新しいAV、MAVではこのMVと同じように平均3分~10分に上記の要素をすべて突っ込んだ形式のAVである。
さて、老若男女の読者の皆様、今まで見たことがあるAVを思い返して欲しい。
大体普通のAVの長さは一本どのくらいだっただろうか?
今DMMで数本チェックしたところ通常作品で大体130分前後、要は映画と同じくらいの長さである。
次にAVには俗に「抜きどころ」という物が存在するがこれは大体何分くらいだろうか?
個人的な意見で申し訳ないのだがこれは一カ所につき5分が最長だろう。
ここまで書くと何が言いたいかは皆解ってくれるとは思うのだが、ようは今までのAVが抜きどころに対してその他の部分が長すぎる訳である。
よって、一本の抜きどころを極限まで圧縮し連続的に配置することにより相対的に質の高いAVが出来ると思ったら大間違いだこの野郎。
映像の不整合を音楽の整合性でもって作品として成立させる
そんなことをしたら映像としての整合性がなくなりとんでもないゴミ動画が出来るに決まっているだろう。
AVとは様式美であって、服を脱がすところから前議の応酬からの行為と流れるから満足に見ることが出来るわけで、適当に順序もなく並べられたらよくあるサンプル動画みたいに不完全燃焼で終わるだろうが。
OK解った落ち着いてくれ。ではMAVクリエイターはこの問題をどう解決しようとしているのだろうか?
まずは大本であるMVを見て欲しい。有名無名、公式非公式問わず基本的にMVの映像という物は映像の整合性が皆無であることが多い。それでもミュージックビデオ大賞なる物が存在する以上、映像に整合性など無くても十分視聴に耐えられる動画作品であると言うことが言える。
悪く言えば映像の不整合を音楽の整合性でもって通すのがMVである。
とは言えなぜ押し通せるのかというと、誰しも音ハメという言葉を聞いたことがあると思うが*1、これは乱暴に言えば諸々の動きを音にキレイにはめて動かすことを意味し、映像がコロコロ変わってもその映像が切り替わるタイミングや変わった先の映像の動きが概ね音ハメされていれば、すべて正常につながった一つの映像として頭は認識するようだ。*2
音ハメでハメる
よってMAVもかなりの部分で音ハメの要素が見受けられるわけで、性行為すら音ハメを基準とした動きになっている。*3とりあえずあなたが想像したほとんどのノーマルな性行為は音ハメの対象だ。
確かに性行為は様々な部分で周期的な動きを繰り返すことが多いので、この音ハメと言う要素を満たすためには多少の工夫が必要な物の難しいことではない。
そして、この音ハメは前述した映像としての整合性を保つ働きもある。映像がダンス→性行為→前戯→ダンス→前戯→前戯→ダンスとめちゃくちゃに切り替わったとしても、それらすべてに音ハメが続いているのであればそれは一見不整合でも成立した映像として認識されるのだ。これはMVでも同じことである。
そしてよく音ハメ(された動き)は見ていて気持ちが良いと言うような表現をされるわけだが、AVも見ていて気持ちいい(興奮する)訳で、この二つが合わさったらどう考えても鬼に金棒というわけで、であるならばMAVの抜きどころしかない映像の不整合は音楽でもって流すことが出来るといえそうだ。。
まあ、とりあえずここまで書いてもまじで何言ってるか解らない人が9割だと思うので男女問わず今すぐ海外サイトで見てきてほしい。
MAVの映像構成2カテゴリ+4パターンと映像割合
ではMAVの問題点である映像の整合性は音楽の力で乗り超えることが出来ると言うことが解った。では肝心の映像はどのように構成されるのだろうか?
現在のMAVの傾向を見ると2カテゴリから4パターンへ派生する形で存在するようだ。
2カテゴリは以下の二つ
- 性行為中に歌う
- 性行為中に歌わない
もちろんこれらはグラデーションのようになっており、状況に応じて歌ったり歌わなかったりする。
そして、これらを踏まえた上で動画の映像構成は下記のように大きく分類される。
- 最初から性行為をしている
- 途中から性行為の映像が断続的に差し込まれる
- 途中からいきなり性行為になだれ込む
- 途中からストリップを経て性行為に向かっていく
これも複数の組み合わせとグラデーションが存在するので完全に分類は出来ないことを申し添えておく。*4
そして、基本的に1.を除いたすべてのMAVに共通するのが性行為の描写が全体の2割程度しかないと言うことだ。*5
多分1分も性行為の描写はないだろう。それ以外の時間何をしているかというとひたすら歌って踊っているわけなのだが、それでもなぜか十分刺激的な内容になっているのは音楽様々だと言うほかない。
新時代のAVにおける4つの問題
さて、いよいよ本題の本題であるMAVにおける4つの問題点を挙げてみよう。
- MAV用の音楽と振り付け(性行為含む)を用意しなければならない
- AVとMVを合成するため今までの手法が通用しない
- 出演者のダンスと歌が上手くないと話にならない
- 一本が数分と短すぎて商業ベースに乗せるには展開手法の大幅な変更が必要
MAV用の音楽と振り付け(性行為含む)を用意しなければならない
MAVと言うだけあって、この映像作品にはMVの要素である音楽とダンスが必要になってくる。この要素はMAVの中核をなすだけあって、下手な物ではどんなに他が素晴らしくてもコケる可能性があるから手を抜くことは出来ない。
ではこの二つはどこから供給すれば良いのだろうか?
たとえば音楽であればそのAVに使う用の音楽をどこからか持ってこなくてはならないが、では普通に音楽事務所かなにかでAVで使う音楽一曲作ってくださいと言って作ってくれる物なのだろうか? さらに振り付けの問題もある。普通の振り付けはまだ良いとしても、性行為全般まで音ハメしなければいけないため性行為用の振り付けも必要で、そもそも振り付け師がAVの振り付けを受けてくれるかは全く不明である。
AVとMVを合成するため今までの手法が通用しない
また、上記の問題をすべてクリアしたとしても、*6肝心のAV監督の対応が遅ければとんだ駄作になってしまう。
どれだけ素材がよくてもAV監督の力量一つですべてが変わってしまうのだ。
ここもMV監督(映像監督?)を雇うのも手だろうが、個人的には海外サイトに上がっているMAVを作った人間にコンタクトをとりメガホンを握ってもらうのが短期長期的に有効だろうと考える。
出演者のダンスと歌が上手くないと話にならない
さて、次にMAVで重要なダンスを踊る男優と女優の双方のダンスと歌が上手くないと映像的には見栄えがしない。ただ、女優は嘘か誠か*7ダンサー出身といううたい文句のパッケージを時たま見かけるし、たまに歌手デビューする女優もいるので問題は男優のほうだ。男優の歌なんか聴いたことないしダンスも見たことがない。正直彼らがどこまでできるかは全く未知数なのだが、男優と名乗るだけあるので克服できるだろう。*8
一本が数分と短すぎて商業ベースに乗せるには展開手法の大幅な変更が必要
最後に上記の問題をすべて解決したとして問題になってくるのは、果たしてこれだけのことをやって採算がとれるかどうかである。
一本数分のMAVをどのように展開すれば採算がとれるのだろうか?
多分DMMとかがやってる10円動画が答えになるだろう。
メーカーが販売サイトに働きかけてMAVのコーナーを作ってもらいそこに大量のMAVをぶち込めば物好きが見て口コミを広げて一大ジャンルになるはずである。
また、MAVの原型は3DHentai動画なのでモデリングとアニメーションの知識がある人間が同人MAVを作りそこで収益を稼げるようにすれば一気に広まるかもしれない。
ただ、一部のMAVを無料で公開して裾野を広げるという活動をしなければ立ち消えになってしまう可能性が非常に高いためかなり難しい形ではある。
まあ同人3DMAVであれば普通に販売サイトは何件も立ち上がっているので、そうした単位でやるのであれば売り切り数百円でどかどか売れていくことは間違いなさそう。これはやった者勝ちな気がしないでもない。
MAVが成立した場合どうなるのか
こうして様々な問題点がありつつもMAVがジャンルとして成立した瞬間、音楽業界とAV業界には衝撃が走るだろう。
まず完全に別物とされていた両業界が溶け合い融合した姿に音楽業界からはすさまじい賛否両論が巻き起こるかもしれない。「音楽を性行為の材料に使うとは」なんてね。次にAV業界からは今までのコンテンツとは全く違うMAVに度肝を抜かれるはずで、MAVはどう考えても存在それ自体がゲームチェンジャーであり、MAVが成立した後と前では業界の見方はがらりと変わるでしょう。
MAVを配信している会社か、
特に同人3DMAVは今始めればマジで天下取れるポテンシャルは秘めていると思うので意欲ある方はやってみると良いかもしれません。
そして最後に、人類に新たな性癖を一つ増やすという偉業を成し遂げつつある現在MAVクリエイターである皆様に盛大な拍手を!
あなた方は人類史に誇ることを成し遂げています! 胸は誇れずとも心は誇って良い!
この記事は僕の誇大妄想でしょうか? 果たしてそうだとしても、一つだけ言えることがあります。
僕は誕生日になんて記事書いてるんだよ!!!!!
*1:音ハメで検索すればいろいろ音ハメダンスみたいな感じで出てくるのでご覧ください。
*2:なお明らかに音ハメされて無くても他の部分で音ハメされていればなぜかすんなり通るので、音ハメ無くても音楽さえあれば問題ない可能性もある
*3:冗談ではなく男優と女優が音ハメしながらハメまくるのがMAVである。
*4:そして、これら「性行為」という言葉を「演奏」と言い換えるとMVの構成とほぼ同じになってくる。
*5:なお裸体や半裸の状態を除く
*6:社内にDTMが出来る人間がいたろ、元ダンサーのAV女優とかで振り付けも出来る人材をなんとか確保した
*7:AVは夢を売る商売
*8:最悪男優は歌わなくて良いのでダンスにだけ集中すればいい。