革命者の道
それは炎天に輝く夜空のようであった。
一人の男が空を見上げ、こぶしを突き出し叫んでいた。
草木は震え、枝はしなり、土砂はその身を強張らせた。
男は立ち上がり歩んでいった。
一歩一歩、踏み均された道を己が再度踏み固めるかのように。
目指す先にはいくつもの丘が立ち並び、踏み固めるべき道を覆い隠していた。
男は手を伸ばし丘を崩した。
道はその土砂に覆いつくされた。
男はその上を歩いた。
隠された道は再度踏み固められた。
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