東屋書店

一つのブログは一冊の本である

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自分から見える視点と他者から見える視点はあまりにも違う

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昨日いろいろあり、「Amazonで本を販売しているんですよー」と言う話を、久しぶりに会った幾人かにした。

 

そうするとどうだ、みな口をそろえてこういうではないか。

 

「え! Amazonで本売ってるの!? すごい!」

 

僕は思った。こういう時どう反応すればいいのだろうか?

 

謙虚にする

こういう時は謙虚にしたほうがいいのではないか?

実際、すでに親愛なる読者の皆様はおわかりの通り、Amazonで電子書籍を売ることはそう別段苦労があるわけでもない。

一番苦労するのは提出するための本文を書くことくらいだ。

 

なので、そうすごい事ではないと謙虚な言葉を言ってみる。

 

いやいや、そんなことないですよ。
大したことじゃないです。

 

この言葉を言う理由としてはどうだろうか?

実際言葉通りだ。大したことはしていない。

必死こいて自分で決めた締め切りに間に合わせて、ヒィヒィ言いながら見直した後、えっちらおっちら表紙を作り、あとがきを書き、Amazonにサクッと送るだけだ。

 

別に誰かの審査があるわけでもない。誰かに認められて出したわけでもない。

自分がこれは世に出すに足る文章だと認めて、それ相応の形でやっているだけである。

ざっくばらんに言うと自己満足で出しているに過ぎない。

 

ただ、この言葉を聞いたとき自分と相手はどう思うのだろうか?

 

本を出したら

相手にとっては自分の知り合いが電子書籍を出したということだ。

 

本を出したらすごい。

 

これはネット上で意見を取り交わしていると全く気が付かないのだが、体感で世の中の九割はこの意識が根底にある。

つまり僕はその意識の上に否が応でも乗せられる立場にいるのだ。

 

なので彼らにしてみれば僕はすごいと言うことになる。

 

では翻って僕はどうだろうか?

 

本を出しても

僕があの言葉を言うのはこの意識が根底にある。

 

(誰でも電子書籍なら出せるのだから)
本を出してもすごくない

 

なんというかネタを知っているマジシャンのような気持ちだ。

これはこうしてこうやれば誰でもできるのだから、僕は別にすごくない。

上記の世の中という割合に照らしあわせると、これが世の中の一割からみた僕である。

これに対する考えは置いておいて次に行こう。

 

世の中の九割と世の中の一割

ここでタイトルに戻るのだが、今回僕が本を出したということはただの事実であり誰がどう言おうと、Amazonに並んでいることに変わりはない。

 

しかし、上記のように他者から見るこの事実と、僕から見るこの事実の捉え方は全く違う。どちらをよく見るほうがいいかと言えば世の中の九割であることは明白である。

また、僕の本を買ってくれる数が多いのは世の中の九割である。たとえどんな意見を持っていたとしても、グループの10%が買うと仮定したとき、すごいという9000人とすごくない1000人のどちらをターゲットにすれば販売数は伸びるか? と聞くまでもない。

 

そしてさらに言うと、昔の自分を思い返すとよくわかる。知り合いに本やCDを出している人がいるとなんだか誇らしい気になるし、人に自慢したくなるのだ。

電子書籍を出すだけで、人に喜びを与えられるのであれば、大変だったけど安い苦労だと思う。

ある意味、心に星が一つ増やすような偉大な行いだ。冒頭の言葉を引用するでもなく、当人に対し「すごい!」の一つも言いたくなる。

 

しかし、その当人から返ってくる言葉が、あの謙虚の皮を被った自虐を言うような人間であるならどうだろうか?

まあ、「いやいや、そんな」くらいは枕詞でテンプレートとして捉えてくれるだろうが、敏感な人だと「大したことじゃありませんよ」の下りでん? とその言葉に陰りを感じ取るだろう。

 

それは果たして、人の心に星を増やした人間が、あとからそれに泥を塗りたくる行いなのではないか?

相手の喜びを喜びとして成立させない様にする、不道徳な行いのようにも思えてくる。

 

であるならば、僕はこういう時にどう返答すればいいのだろうか?

答えは既に分かっている。

 

ええ、是非読んでください!

きっとあなたのお気に召すと思いますよ!

 

まとめ

途中でマジシャンの話が出た。これである。

(誰でも電子書籍なら出せるのだから)
本を出してもすごくない

 

なんというかネタを知っているマジシャンのような気持ちだ。

ここで一つ思う。

大したネタをやっていないと思いながら
披露されるマジックショーを見たいか?

 

いいや見たくない。そんなショーを見るくらいだったら下向いてスマホを弄っていたほうがましである。

なので僕は声を大にして僕に言いつけなくてはならない。

 

僕は小説を楽しんで書き、脂汗を垂らしながら真剣に読者の事を考えて推敲したのだ! 
だからこれに自信を持ち、様々なショーを繰り広げろ! 

 

さあ、ランディングページを作ってこよう。