どうもふしめろです。
さて今回も損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント株式会社さんのiDeCo商品を見ていきましょう。
前回の記事
商品概要解説
今回紹介する3本の商品SOMPO ターゲットイヤー・ファンド2035/2045/2055は前回と同じくバランス型ファンドの一種であるターゲットイヤー型ファンドと呼ばれる系統のものです。
一般にバランス型ファンドは株式、債券、不動産といった複数の資産ジャンルへの投資割合を調整しリターンとリスクのバランスを取るものですが、その投資割合は基本的には変動しません。*1
しかし、ターゲットイヤー型ファンドは最初に決められた投資割合が*2、設定されたターゲットイヤーまで年々変動し、多くの場合ターゲットイヤーになるころには債券偏重の投資割合になります。
このターゲットイヤー型ファンドの売りは、値動きの大きい株式から徐々に値動きの少ない債権へ資産を移動させることにより、若い時に株式の激しい値動きで増やした資産を徐々に債権で固定化することにより受け取り直前に暴落するリスクを回避すると言うところです。
上記の説明は一理あります。債権は値動きが極端に少なく10万で買ったらほぼほぼ10万が帰ってくるイメージで間違いありません。しかし、個人的には若い時に暴落した後、そのまま下がり調子で資産が債権で固定化される状態をよしとするかどうかは深く考えた方が良いと思っています。
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運用商品案内
さて本編です。運用商品案内書を見て行きましょう。
投資対象資産
まずは投資対象資産。つまるところ貰ったお金をどのような比率で各資産に分配投資していくのか?と言うわけです。
ターゲットイヤーが遠ければ遠いほど、開始時の資産構成比は株式に偏重していきますね。この場合ハイリスクハイリターンであるので、運用開始時の値動きは高くなりやすいです。
そして、ターゲットイヤーを過ぎた後は安定運用に入りますので一番右の欄にある構成比になります。
これを見ると債権に80%以上の資産が振り分けられていますね。この場合ローリスクローリターンとなり資産が増えると言うことはほとんど無いので、安定運用と言うより貯金に近い運用になります。
ベンチマーク
ベンチマークとは運用指標のことです。運用がうまくいってるのかうまくいってないのかを判断する数値ですね。
ただ、この場合は資産が変動しているのでベンチマークもなにもあったものではありません。
運用手法
これはインデックス運用とアクティブ運用の2種類があります。
インデックス運用とは上記のベンチマークとほぼ同じ基準価額になるよう運用する方法です。信託報酬手数料は安めです。
アクティブ運用は上記のベンチマークを超えるように運用する方法です。流れを読んだり適切なタイミングで売り買いをしたりと専門のノウハウが必要になるので信託報酬手数料が高めです。
今回の場合はアクティブ運用とのことなので、基本的にはベンチマークを基準価額が超えていなければなりません。
が、上記の通りベンチマークは無いので気にせずにつぎに行きましょう。
運用実績書
さて、ベンチマークが無いと言うことは運用実績書を見てもそれが良いのか悪いのかの判断が出来ませんね。
なので、今回詳細に見ると言うことはしません。
個人的見解
運用実績書を詳細に解説をしては居ませんが、目を通すと3つのファンドはどれもきちんと成長しております。
なので、このファンドを選ぶに当たって考えなければならないのはターゲットイヤー型ファンドを選ぶと言うことの是非です。
結局のところ投資するという事において最も重要なのはその投資のリスクがどの程度あるか、そしてリスクを自分が許容出来るかと言うことです。
ターゲットイヤー型ファンドはファンドの想定したライフステージに会わせてリスクが刻一刻と変動していきますが、人によってリスクの許容度は全然違いますし、生活環境によってもリスク許容度は違ってきます。
自分のとろうと思っているリスクとファンドの提供するリスクがミスマッチを起こす可能性が高いこのファンドを選ぶ際は慎重になった方が良いでしょう。