どうもふしめろです。
僕がラノベを初めて手に取ってから、もう十数年が過ぎようとしています。月日が経つのは早いものです。思えばいろいろな本を読み漁ってきました。
そこで前々から疑問だったテーマに、ある程度自分が納得のいく答えを見つけられたので、それを書いていこうと思います。
それは、
小説とラノベ その定義とは?
です。
定義の曖昧さ
もちろん、この記事を書く前にざっくり調べていますが議論としては一定の決着がついているように思えます。
- 主人公が十代~二十代
- キャラクター重視である
- アニメ調の挿絵や扉絵がある
- 出版レーベルの違い
代表的な四点をかいてみました。
そしてそれを包括するような言説が2チャンネルのライトノベル版に表示されています。
★「ライトノベルの定義」。あなたがそうだと思うものがライトノベルです。ただし、他人の同意を得られるとは限りません。
上記五点が現状の決着点ともいうべき内容です。しかしどうでしょう?2チャンネルの定義は広大すぎるので置いておくにしても、上記四点にしてみれば個々の定義に一定の納得感は得られます。しかし、実際に運用してみるとボロボロ穴が出るものばかりです。
例えば、キノの旅
これはキャラクター重視と言うよりは世界観重視の作品だと僕は思いますし、
例えば、夜は短し歩けよ乙女
これはアニメ調の扉絵ですが、これをラノベと分類するのには困難が伴います。
あと、極論ばかり言っててもしょうがないので僕の大好きな典型的ラノベを一つ。
内容は王道イズ王道。されどもそこに引かれたレッドカーペットを気持ちいいほどに突き進む展開は最上です。
読者との関係性
それではラノベと小説の区分とは何なのでしょうか?
僕はこう考えます。
読者との関係性が軽いのがライトノベル。
それよりも重いのが小説。
と。
じゃあこの軽い重いとはどういう意味を指すのかと言うと、気の置けない友達であるのかそうでないのか?であると僕は定義します。
一応語弊対策のために、ここでの”気の置けない”は気を使わなくていいと言う意味とします。
つまり気を遣わなくていいのがライトノベル、気を遣うのが小説です。
そう考えると、読むときの心構えの違いもうまく説明できます。いくらアニメ調の絵で表紙や挿絵を据え置かれても、その本が読む心構えが全く違います。
もちろん、著者名とタイトルの前評判でそういった覚悟が必要なのも無きにしも非ずですが。
まとめ
結局この定義では、自分が読んでて肩肘張らない作品はライトノベルと言う非常に主観的なものです。なので、ドグラマグラが肩肘張らないという稀有な方にとってはそれがライトノベルと言えます。
しかし、実体を見ると、ライトノベルそうあれかしと言って作られた作品は親しみやすいように様々な趣向が凝らされ、小説たれと願われた作品はどこか尖った物を抱えている印象を受けます。
そもそもの出発点が違うのです。真にその作品がライトなのかそうでないのかは、著者が決める領分なのかもしれません。
ただそれでも一様に言えるのは、それぞれの作品に込められた思いは数あれど、存在単位において違いは一切ないということです。